正しい犬のハーネスの付け方は?タイプ別の特徴も詳しく解説

「ハーネスはどう使うの?」
「ハーネスのメリットやデメリットは何?」
犬用のハーネスは主に4種類あり、タイプ別に特徴があります。


この記事では、犬のハーネスの正しい付け方や種類、選び方のポイントについて詳しく解説します。また、首輪とは異なるハーネスのメリット・デメリットや、しつけに最適な「リーダーウォーク」の活用法も紹介します。


ハーネスの特徴を理解し、ぴったりなハーネスを選びましょう。



この記事でわかること

  • 犬用ハーネスの正しい付け方
  • 犬がハーネスを嫌がる理由と解決策
  • 安全で楽しい散歩のためのハーネスの活用方法

こんな人におすすめの記事です

  • 新しい犬の飼い主
  • 犬との散歩が困難な飼い主
  • 犬の快適性と安全性に関心が高い飼い主

ハーネスとは?メリット・デメリット、首輪との違いを解説

ハーネスとは、ペットの体を包み込むように装着する、リードをつなぐためのアイテムの一つです。


特に犬に使用されることが多く、散歩や訓練時に活用されます。首輪と違い、首周りだけでなく胴体全体に力が分散されるため、犬の負担を軽減することが可能とされています。


また、サイズ選びも重要です。そして、装着時間が長いと皮膚トラブルを引き起こす可能性もあります。今回は、ハーネスのメリットとデメリット、そして首輪との違いについて詳しく解説します。

ハーネスのメリット・デメリット

ハーネスの大きなメリットとして挙げられるのが、犬の体にかかる負担の軽減です。ハーネスは犬の体全体に力が分散されるため、首への負荷が減少します。


これは、首輪と比較した場合の大きなメリットであり、特に力強い犬種や引っ張る癖のある犬にとっては、首や気道へのダメージを防げるため、安全性が高まります


また、ハーネスは首輪に比べて制御しやすく、散歩やトレーニング時に犬の動きをスムーズにコントロールすることが可能です。

一方、ハーネスのデメリットは、犬が引っ張り癖をつけやすくなる可能性があります。ハーネスは体全体に力が分散されるため、犬は自身が引っ張っても痛みを感じにくいです。これが引っ張り癖の発生につながると考えられています。


さらに、足の短い犬種の場合、ハーネスが体から抜けやすいという問題があります。これは、特に小型犬や足の短い犬種にとって、安全性に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

首輪との違いは?

首輪は、一般的に犬の首に装着するアイテムで、リードを取り付けることで散歩や訓練に使用します。


しかし、首輪は犬の首や気管に直接圧力をかけることになるため、犬が引っ張った際には窒息の危険性や首の怪我を引き起こす可能性があります。


それに対して、ハーネスは犬の胴体に装着し、首への負担を軽減できるので、小型犬や幼犬、首に病気を持つ犬にとっては、適していると言えるでしょう。また、ハーネスは犬の動きをより正確にコントロールできるため、犬の訓練にも有効です。

ハーネスが向いている犬とは?

ハーネスは犬の首や肩への負担を軽減し、安全に散歩を楽しむための重要なツールとなります。特に、身体が弱い老犬(シニア犬)、呼吸器官に問題を持つ犬、また初めてリードで歩く経験をする幼い子犬にとっては、首輪よりも向いていることが多いです。老犬の場合は特に、筋肉量が減少し、特に首や肩周りが弱くなっているため、首輪による圧力は避けたいところです。


また、呼吸器官に問題を持つ犬は、首輪で引っ張られると呼吸が苦しくなる可能性があります。こうした犬たちはハーネスが理想的です。

ハーネスの種類と付け方

ハーネスには様々な種類のものが販売されています。ここでは、

  1. H型のハーネスの付け方
  2. 8の字型のハーネスの付け方
  3. ベスト型のハーネスの付け方
  4. イージーウォークハーネスの付け方

について特徴と付け方を紹介します。

①H型のハーネスの付け方

H型のハーネスは、その名の通り「H」の形をしたハーネスで、大きな2つの輪に2本のベルトが付いている構造が特徴です。そのため、犬の体にかかる力が均等に分散され、一部に負荷がかかることを抑えられます。


まず、ハーネスの大きな輪を犬の首と胴体に通し、ベルト部分を犬の背中で結びます。この時、犬がストレスを感じず、また安全に装着できるように、ハーネスの調整が重要です。


H型ハーネスは、そのシンプルな構造と力の分散効果により、長時間使用しても犬に負担をかけずに済むため、散歩やトレーニングなどに最適です。

②8の字型のハーネスの付け方

8の字型のハーネス、その名の通り8の字形状をしたハーネスで、特に動きが活発な犬や、散歩時に引っ張る傾向がある犬に最適です。


このタイプのハーネスは、犬の上半身と下半身を分ける形でフィットし、全体的なコントロール力を向上させます。また、足を持ち上げることなく装着できるため、犬のストレスを軽減します。

③ベスト型のハーネスの付け方

ベスト型のハーネスはその名の通り、犬の胴を包み込むようなデザインが特徴です。特に、柔らかい材質が用いられているベストハーネスは、犬の体に優しくフィットし、ストレスを軽減させてくれます。


付け方は、ハーネスの開口部を広げ、犬の頭をそこから通します。次に、犬の前足をハーネスの腕部分に通し、胴体を覆う部分を犬の背中に合わせます。


最後に、ハーネスのバックルを確認し、しっかりと締め付けます。ただし、締め過ぎには注意が必要です。犬が苦しそうな様子を示した場合は、すぐに緩めてあげましょう。また、ハーネスを装着した後も、犬の反応を見ながら慎重に観察することが大切です。


柔らかい素材のベスト型ハーネスは装着がしやすく、犬がストレスを感じにくいというメリットがあります。その一方で、犬がハーネスを噛んでしまうと破損しやすいことがデメリットです。

④イージーウォークハーネスの付け方

イージーウォークハーネスは、引っ張る犬に対して有効で、リードをつなぐ部分が胸元にあるため、犬が引っ張ろうとすると自然に体が回転し、前進することが難しいです。


この機能がイージーウォークハーネスの大きな特徴であり、犬のしつけにも役立ちます。適切に装着すれば、犬の引っ張り癖を改善します。

犬の負担が少ないハーネスの選び方のポイント

ハーネスを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。ここでは、

  1. 実際に着けてみて適切なサイズを選ぶ
  2. 成長に合わせて買い替える
  3. 犬種の特徴に合わせて選ぶ

について選び方のポイントを紹介します。

実際に着けてみて適切なサイズを選ぶ

ハーネスのサイズ選びは、犬の快適さと安全性に直結します。理想的なハーネスは、犬の体型や動きに合わせて、適切なフィット感を提供するものです。


そのため、実際に店頭で試着させ、犬自身が自然に動けるかを確認することが重要となります。


また、脱走防止の観点からも、ハーネスのサイズ選びは重要です。特に活発な犬や、初めてハーネスをつける犬は、新しい状況に戸惑いや不安を感じ、予期せぬ行動をとることがあります。


そのような状況下で、ハーネスが適切なサイズでなければ、犬がハーネスから抜け出すリスクが高まります。

成長に合わせて買い替える

犬の成長は驚くほど速く、その成長に合わせてハーネスのサイズを適切に調整することが重要です。


特に子犬の時期は成長が著しく、ハーネスのサイズを頻繁にチェックし、必要に応じて買い替えることが必要となります。サイズが合わないハーネスは、犬にとって不快なだけでなく、肩や首への負担を増やす可能性があります。


また、体型が変わる成長期だけでなく、ダイエット中の犬に対しても同様の配慮が必要です。体重が減少すると、当然ながらハーネスのサイズも変わるため、定期的に調整を行い、必要に応じて新しいハーネスに切り替えることが求められます。

犬種の特徴に合わせて選ぶ

例えば、ダックスフンドのように足が短く胴が長い犬種の場合、一般ハーネスではフィット感が得られず、かえって犬にストレスを与える可能性があります。


また、グレイハウンドのように足が長く、胴体が細い犬種には、胸囲をしっかりと支えるようなデザインのハーネスが最適です。

ハーネスは、犬に直接装着するものなので、不適切なものを選ぶと犬の健康に影響を及ぼすこともあります。そのため、犬種の体型や特徴によって、適したハーネスの形状や種類が異なることを理解し、それに合わせたハーネスを選びましょう。

ハーネスの活用法|しつけに最適な「リーダーウォーク」とは

ハーネスの適切な活用法として、しつけの一環として「リーダーウォーク」が注目されています。


これは、ハーネスを使用して犬と一緒に歩く訓練法で、飼い主がリーダーとなり、犬がその後を歩くことを学びます。この訓練法は、犬が飼い主の指示をより良く理解し、飼い主に従うことを学ぶのに有効です。


さらに、この訓練は自宅でも行えるので、日常的なコミュニケーションの一部として取り入れることが可能です。

ハーネスの利用中の方の体験談|使用中のハーネスの種類や選んだ理由、注意点を紹介

愛犬にハーネスを利用中の方の体験談を紹介します。


「30代 女性 S.Tさん 愛犬:チワワ 4歳 の体験談」

首に負担がかかりにくいことからベストタイプのハーネスを使用しています。実際に負担が少ないのか初めから嫌がらずにつけていました。

注意した点は、ハーネスの上下がわかりにくくて着せるときに手間取るものもあるので、チェックしておくのがおすすめです。

「30代 女性 M.Mさん 愛犬:ゴールデンレトリバー 3歳 の体験談」

3歳のゴールデンレトリバーに8の字型のハーネスを選びました。選んだ理由は、体への負担が少ないと感じたからです。愛犬は特に嫌がることなく、ストレスを感じていないようで、ずっと同じハーネスを使っています。

注意している点は、体のサイズや変化に合わせてハーネスを買い直すことです。サイズが合っていないと、身体への負担や散歩の際に脱げて危険が生じる可能性があるためです。

「30代 女性 S.Uさん 愛犬:イングリッシュコッカー 8歳 の体験談」

ハーネスを選ぶ際に、首が締まらなくて楽そうなものを選びました。使用しているのはショルダー型のハーネスで、ナイロン素材の軽いものを選び、犬への負担を少なくしています。外でハーネスをつけ外す際には、犬が走って行かないように注意が必要です。

「30代 男性 T.Kさん 愛犬:ミニチュアダックス 12歳 の体験談」

散歩中によく走り出すため、首輪やハーフチョークだと首が締まってしまうと感じ、可愛そうでした。そのため、ベスト型のハーネスを選びました。

注意点としては、身体に対して大きいハーネスだと走った勢いでそのまま脱げてしまう可能性があるため、適切なサイズかどうかをしっかり確認して選びました。


これらの体験談から、飼い主の方々は犬の体格、特性に合わせてハーネスを選んでいました。また、どのタイプのハーネスも一長一短があるため、選ぶ際には個々の特性と犬の性格を考慮することが重要であると言えます。

ハーネスのメリット・デメリットを理解してわんちゃんにぴったりなハーネスを選ぼう

ハーネス選びは、あなたの愛犬の健康と快適さに大いに関連しています。そのメリットとしては、首輪と比較して犬の首や喉への負担を軽減し、犬の動きをより自然に制御できることが挙げられます。また、ハーネスはしつけの一環としても有効で、特にリーダーウォークには最適です。


一方で、デメリットとしては、正しい付け方やサイズ選びが求められ、そこにはある程度の手間が伴います。これまでの記事で見てきたように、ハーネスの種類は多岐に渡り、それぞれが特異な特徴を持っています。


この記事を通じて、ハーネスのメリット・デメリットを理解し、あなたの愛犬にとって最適なハーネスを選びましょう。


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